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​こんなときどうする?

2021年5月から調査している 留学における 性暴力被害に関するアンケート により集められたいくつかの解答を部分的に抽出し、「 想定される被害事例」、「留学先で役立つ事」の2つに落とし込みました。

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留学先でのパーティーや友人との集まり、バイトの帰りに夜道を1人で歩かなければならない時があるかもしれません。留学経験者や海外大学生の実際の声をもとに、そうした時に覚えておくと心強いポイントを以下にまとめました。




【帰路で意識しておくと役立つ事】


・速いテンポで歩き、定期的に背後を振り返りながら帰宅する

  • 犯罪者に隙のない印象を与えるためには、スピーディーに歩くことが効果的です。

・音楽を聴いたり、携帯電話を触ったりしない

  • イヤホンをしていると音が聞こえず、携帯電話を触っていると周囲への注意が散漫になり、後ろから怪しい人や車が近づいて来ても異変に気付き難くなってしまいます。夜道はただでさえ視界の確保がしづらいため、性犯罪のみならず、交通事故やひったくりなどの犯罪から身を守るためにも意識しておきましょう。

・落書きの多い場所には近づかない

  • 落書きは治安の良し悪しと直結している場合が多くあります。落書きの多い地区や建物の周りを通行することはなるべく避けた方が良いでしょう。


・暗い近道より、明るい遠回りを選ぶ

  • 帰宅コースは、できるだけ街灯が多数存在する明るく人通りが多い道を選ぶことがポイントです。自宅の周囲が暗い小道しかない場合には防犯ブザーを持つ、反射材を付けた自転車やタクシーで帰宅する、という風に防犯対策を工夫することもできます。

・帰り道のルートを日によって変える

  • 毎日同じ時間に同じ道を通る人を狙ってそのライフスタイルを把握し、ストーカーなどの犯罪に及ぼうとする犯罪者もいます。家までのルートはなるべく複数持ち、日によって異なる道を通ることを意識してみましょう。

・駐輪場は人目、灯りのある場所を選ぶ

  • 駐輪所においても性被害は起こり得ます。自転車通勤や通学をしている場合、照明が暗い、人通りが少ない駐輪場は避け、出来るだけ明るく人目のある場所を使用するように心がけると良いでしょう。

・公園を通る様な帰宅ルートは避ける

  • 夜の公園では、ドラッグによる精神錯乱者やホームレス状態にある人による性被害が報告されています。証拠となる防犯カメラも設置されていない場合が多々あるので、公園の近くを通る帰宅ルートはなるべく避けたいですね。

・遠慮を捨てて、信頼できる人に家まで送ってもらう

  • 頼む行為が厚かましいかなと感じる節があっても、身の安全のためには信頼できる友人に一緒に家まで着いてきてもらう事や、車などで送って貰う事をお願いすることも大切です。事実、夜道での危険が隣り合わせの地域ではそれが普通の事である場合が多くあります。

・むしろ声を上げながら帰る

  • 多少おかしい人なのかと側から思われようと、歌を口ずさんで歩いたり何かを暗唱しながら歩く事によってある程度人を寄せ付けない様な効果があります。

・バス利用時は出口に近い席に着席する

  • バスの車内での被害に対しての事前措置として、出口から遠い後部座席には座るよりも、できるだけ運転手の近くに座って比較的逃げやすい立ち位置を取ることがおすすめです。


【帰宅後に意識しておくと良い事】

・扉を開ける前は周囲を確認する

  • 家の鍵を開け、扉をひらいた瞬間を狙って不審者が後ろから押し入るケースが多数報告されています。鍵を開けるときは、周囲に誰もいないことを確認することがポイントです。

・鍵をかける習慣をつける

  • ドアを開けたら、素早く入って即座に施錠するように心がけると良いでしょう。玄関扉だけではなく、窓の施錠確認も忘れずに!

・家に入ってもすぐに電気をつけない

  • 入室したタイミングと電気がついたタイミング・場所を基に住人の部屋の位置を把握しようと家の外から監視する不審者もいます。明かりは少し待ってからつけることを意識しておくと良いでしょう。

・ドアを開けたら声をかける

  • 帰宅時は必ず「ただいまー!」と声をかけたり、ブザーを押してから入ったりすることで、二人以上で暮らしている様に装うこともできます。




【事前に講じて役立つ事】

・防犯ブザーを常に携帯する

  • いざという時に音で犯人を威嚇出来る(実際に事件に巻き込まれるとあまりの恐怖感から『声が出なかった』という報告が聞かれます)だけでなく、携帯しているだけでも抑止力になるため、見える場所に付けておくとより効果的でしょう。不具合や電池切れを定期的に確認することも大切です。

・コンビニやレストランなど、すぐに駆け込める場所を把握する。

  • 帰り道のルート付近にある交番やコンビニ、レストランなどを事前に確認しておくと、万が一の際に助けを求めるのに役立ちます。

※日本のような交番がない国も多くあります。知り合いがいる、信頼できる人が働いているお店などを把握しておくと、いざというときに役立ちます。


・自宅の住所や近隣の地理情報を説明できる様にしておく

  • なるべくdoor to door の帰宅を心がけ、そのためには自宅の住所等を覚えておくとタクシーなどの利用時に役立ちます。また、街灯の有無や治安の良し悪しについても把握しておくとなお良いでしょう。

・どうやって誘いを断るかなど、咄嗟の対応をロールプレイしておく

  • 郷に入っても自分自身は自分自身なので、言語や文化面などで決断が左右されない様に自身の意思確認も兼ねて練習しておけると良いですね。

・被害にあった際の連絡先、何を聞かれるのかを把握しておく

  • 最悪の場合を想定し、被害について対処や相談をしてくれる窓口やその形態を把握しておくと万が一の際に役立ちます。



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更新日:2022年9月3日

 言葉によるセクハラやレイプなどの悪質な性暴力は、パーティーやお酒の席で起こることがあります。いざというときに役に立つ注意点と事前の対策をご紹介します。



 

【飲みかけに気を付ける】


 パーティーやお酒の場において、飲みかけの飲み物から目を離さないことは最も重要な心がけの一つです。性暴力の加害者は、飲み物を置き去りにして席を離れるタイミングを狙いデートレイプドラッグを飲み物に入れ、それを飲み意識を失った被害者を暴行する事例が多発しています。


 席を外すときは、自分が飲んでいる飲み物を持ち歩き、一度手にした飲み物や食べ物からは極力目を離さないことが大切です。

 可能であれば、飲み物を作る工程から、自分の手元に届くまでに他の人の手に渡っていないことを確認するとより安心です。よく知らない人から渡された飲み物は口にしないようにしましょう。

 性暴力は加害者が100%悪い。これは被害に遭わないための一つの意識がけです。


 


【お酒を飲まされそうなとき】


 デートレイプドラッグを使用した計画的な加害だけでなく、加害者が直接的にお酒を強要し被害者を酔わせた上で暴行を加えるケースもあります。

 飲みたくないお酒は飲む必要はありません。しつこく迫られる場合はお手洗いに行ったり、電話がかかってきたふりをしてその場から離れたり、冷めた態度を取り続けてすぐに逃げられる距離感を作りましょう。タイマー機能を使って偽の電話がかかる演出を作ることができるアプリなども役立ちます。


 お酒を飲ませて暴力を加える加害者には、現地で知り合った人の他に日本人駐在員なども含まれます。現地で”いつもお世話になっている”人たちからのお酒の強要や性暴力が発生しているのが事実です。加害者は、被害者が断りづらいのをいいことに性暴力をすることがあります。「この国ではみんな飲むんだよ」という言葉でお酒を無理矢理飲まされるというケースもあります。


 事前に自分自身がどのくらいお酒を飲めるのか、どのくらいで潰れてしまうのかを把握しておくことは大切です。

 また、「嫌だ」という基準や他の人に触られたくないプライベートゾーンは、自分自身で決めることで個人によって異なります。いくらお世話になっているからといって、その人には性的な嫌がらせや暴行をする権利はありません。その後の関係性を気にして我慢するのではなく「No」をしっかり伝え、それでも暴行がエスカレートするような場合は、警察に通報して対処することも一つの選択肢です。



 

【もし被害に遭ったら】

 

 被害に遭った場合、性感染症にかかったり妊娠したりしている可能性があります。なるべく早く医療機関で性感染症の検査を受ける必要があります。また低用量ピルを服用していない場合、72時間以内にアフターピル(緊急避妊薬)を飲むことも必要です。アフターピルの取り扱いについては国ごとで異なり、保険が適用されるか、どこで手に入れることができるかなど事前の調査が役に立ちます。

 もし妊娠が発覚した場合は、中絶という選択肢を視野に入れることも大切です。

 性感染症の検査は、特に帰国後に2回目の検査を行うと良いとされています。被害直後の検査で陰性でも、時間を空けると陽性だと発覚することがあります。それは、性感染症の種類によって潜伏期間が異なるからです。また、検査の結果が出るまでだいたい1~2週間かかるため、再度保健所などを訪れる必要があります。

※HIVは即日検査を行っている国内の保健所も多くあります。検査について詳しくはこちら

 被害に遭った際、レイプクライシスセンターと呼ばれる性暴力の被害者支援を担うダイヤルに連絡してください。被害直後に電話をして上記の医療対応のサポートを受けたり、相談する窓口として活用できます。長期的な心身のケアについても対応できる体制が整っています。





 

【事前に講じて役立つ事】


・一人でお酒の場を訪れない。

  • お酒を飲むことが予想される場所へは、信頼できる友達やホストファミリーと訪れ、行動を共にすることが大切です。

・行動を報告する

  • 友達やホストファミリーなど現地の生活でよく関わる人との会話は、困ったときの助けになることがあります。普段から会話をしておくことで、どこへ行くのか、何をするのか報告することに繋がります。何か異変を感じ取ってくれたり、連絡が来なくて心配してくれる人を周りに持つことは安心です。

・事前に利用しやすい医療機関を探す

  • 些細なことでも不安に思うことを取り除くことは、健康的な生活を送る上で大切です。予め信頼して相談できる医療機関を探しておくことは効果的です。


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